考える日々

a Contemplative days

自分のための素直な言葉

 

これを読んでいる人は、文章を通してでしか私を知ることができない。

何をそんな当たり前のことを、と思っただろうか。

 

いや、そんな当たり前のことだからこそ書き残している。
現実の私を知る人は、ここにほとんどいないだろう。ここでは書き手である私がいる事実がまずあって、文章の中でポツポツと出てくる出来事を読み手が紡いでいく中で「私」が想像される。それは現実の私を正しく投影しているわけではない。ノンフィクションとフィクションの狭間に「私」は存在している。

ここで書き残されていくものが、現実の私にどれだけ影響するのだろう。
書き続けることができればいいのだ、今は。私の中から湧いて出てくる言葉を堰き止めることなく、素直に記したい。私が実際どんな人間なのかなんて関係なく。ただ私という存在から出てくる言葉をできる限りありのままの形で取り出してみたい。自己検閲が強くなるとそれが途端に難しくなる。

 

文章を通してでしか私を知ることはできない。
他者だけではない。私自身も同じ。

 

どうして私自身のありのままを捉えたいのに
最初から歪んだ鏡を見なければならないのだろうか。